大学・大学院

【大学院】健康栄養科学専攻

Master's Meeting:心理学の知力を高めて、社会に役立つ自分自身をレベルアップしたい

東北初の栄養科学専攻としてスタート

赤坂:私どもは、他大学に先駆けて東北で初めての栄養科学専攻として2007年にスタートしました。生化学、生理学、食品学などの栄養科学はもちろん、調理学、臨床医学・応用栄養学、食品衛生学など健康栄養デザインも学べます。例えば、管理栄養士としての実践的な知識、手法を高めることができます。

細矢:それが魅力で私も入学しました。私は管理栄養士として病院に13年間、勤務していました。食と栄養を取り囲む環境はどんどん変化し、学生時代に学んだこととは違ってきています。また、病院には栄養障害など食生活を見直さなければならない患者さんも多く、何とか対応しようと自分なりに勉強しても追いつきません。もっと筋道立ててきちんと学びたいと考えたのです。

赤坂:私どもは、実践の場で活躍されている社会人の方を積極的に受け入れる、リカレント教育に力を入れています。ですので、ここには社会人学生の方が多いです。仕事の場で問題意識を持たれて大学院へ来られているので、学ぶ意欲が学部の学生とは違っていますね。

職場で応用できるように、研究手法の基本を習得
細矢さん/鎌田助手

鎌田:私も尚絅大学で実験助手として働きながら学んで、今年の3月に修士課程を修了しました。もともとは尚絅短大の専攻科で栄養学を学んで、食の重要性や食の楽しさも知りました。もっと専門的に知識や技術を習得したいという気持ちにふるい立って進学し、修士課程で学ぶだけでなく研究に取り組む道を選びました。
修士課程の2年間は、研究の初歩から論文を書くまで指導していただき、とても充実してましたね。

細矢:病院の患者さんの中には、栄養障害の方もおられて、それは脳疾患や肝臓病など病気と関連したりしますので恐いです。自分なりに栄養障害について調べたりしても、理解するには限界があります。
こでは、食品学、生理学、臨床医学・応用栄養学、食品生成学などさまざまな専門分野の先生から指導を受けられるので、心強いです。

鎌田:自分が興味を持って取り組みたい研究テーマの分野の先生をメインに指導を受けて、関連分野の先生がサブでサポートして下さいます。
ですから、幅広い視点からテーマにアプローチできる安心感がありますし、先生方からきめ細かなアドバイスをして頂けます。

赤坂:研究論文は、科学的根拠の裏付けなどが重要です。そのため、データ収集のしかたやデータの処理方法などを、セミナーなどでしっかり身に付くように指導しています。
例えば、原因と結果の相関性を探ろうとしたら、データの集め方によっては間違った解釈を引き起こしてしまうこともあるわけです。それだけに、データの正しい解析など扱い方を習熟しないと、いい論文にたどりつけません。

鎌田:私の研究テーマは「油脂のおいしさ」を追求することでしたが、脂質などの成分分析から、人がおいしさをどのように感じるかの官能評価も行いました。働きながらですと時間が限定されて、なかなか思うように進まなかったりしましたが、どうにか研究をまとめることができて、指導して頂いた先生に感謝しています。

赤坂:大学院で学ぶことで研究手法の基本をしっかり修得して、例えば行政の施策づくりに活かすなど、社会のさまざまな現場で応用できるような力を身につけてほしいと願っています。

自分でテーマを選び、研究にチャレンジ

細矢:自分の問題意識や関心度の高さなどで、自分で研究テーマを決めて研究できるのも魅力です。私は入学してまもないので、先生にいろいろ相談しながら研究テーマを決めているところです。
学生時代は調査系の研究を手がけましたので、今度は実験系の研究にトライしようと考えています。一応、研究分野は大体、固まりつつあり、食品の品質評価に挑戦しようとしています。
今、考えているのは油の酸化です。酸化を簡単に計れる手法を創りたいとカンが手英ます。

赤坂:細矢さんは、品質評価の新しい手法を開発する研究をめざしておられます。油の酸化に関しては、ビタミンCなどの抗酸化成分が減っていくと酸化が進みますから、その関係性を調べていくのも一つです。うちでは、学生の皆さんに新しい視点で積極的に手法の開発をはいめさまざまな研究にチャレンジしてほしいので、テーマの選択から論文の完成まであれこれ相談に乗りながらサポートするようにしています。

マイペースで学べる、柔軟な教育システム
赤坂教授/細矢さん

鎌田:学業と仕事を両立できるか、悩む方も多いかも知れませんが、尚絅では、講義や演習は土曜日に実施するシステムになっています。ウィークデイは働いて、土曜日に集中して講義を受けることができるわけです。研究の発表会も長期休暇の時などに実施されるので、仕事を休んだりしないで済みましたね。

細矢:修士課程の履修年限は2年が基本ですが、3~4年に延長できます。延長しても、学費総額は同じです。この制度によって、学ぶペースも自分に合わせられるので、余裕を持って研究に打ち込むことができます。

赤坂:社会人学生にとって、仕事と学業を両立させることはたやすいことではありませんので、マイペースで講義や研究に打ち込めるように便宜を図っています。
修士課程を卒業されたら終了ということではなく、その後もおつきあいは続いています。現場での問題点に関する相談を受けたり、データ収集のフォローをしたりすることも。おつきあいを続けることは、私たちにとっても現場情報にふれるいい機会になります。情報交換だけでなく共同研究も可能ですから、卒業生の方々との交流にとてもワクワクします。

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