尚絅学院大学

ボランティアチームTASKI

東日本大震災被災者招へい事業2020に参加しました ~淡路島の断層、阪神・淡路大震災1.17のつどい~

2020/01/23

1月16日(木)~17日(金)の2日間、ボランティアチームTASKIの学生3名が兵庫県神戸市を訪れました。
「ひょうごボランタリープラザ」がひょうご・東日本大震災被災地「絆」ボランティア活動支援の一つとして行なっている「東日本大震災被災者招へい事業」です。
今回は私たち学生の他、名取市閖上に住む住民さんや、名取市の支援団体の職員の方々、閖上小中学校の生徒さんをお招きいただき、震災の犠牲者を悼むとともに、震災体験を共有し復興や今後の防災について考えるという貴重な経験をさせていただきました。  

1日目は、瀬戸内海にある兵庫県淡路島を訪れ、阪神・淡路大震災が起きたことによって地表に現れた野島断層を見る事が出来る北淡震災記念公園に行きました。  
野島断層保存館では、当時旧北淡町役場に勤めていた語り部さんから、震災直後の混乱したまちの様子や、役場と住民との繋がりの重要性についてお聞きしたあと、実際の断層を見学しました。  


断層はそのまま屋内保存されており、地震によって破壊された道路など様々な地形の変化を見る事ができました。
約40秒という揺れの中、地面が割れ、動き、人が暮らす場所が一瞬にして壊れる様子が分かり、当時の地震を生々しく体感することができる保存館でした。


また、淡路島は断層だけでなく、観光業や水産業、農産業も盛んな島で、特に「淡路島玉ねぎ」が有名です!サービスエリアの玉ねぎラーメンはすごく美味しかったです。


2日目は、早朝より三宮東遊園地で行われた「阪神・淡路大震災1.17のつどい」に参加しました。今年の竹灯籠の文字は『きざむ 1.17』。
震災から25年、記憶や祈り、想いを刻むという意味で『きざむ』という言葉が使われたそうです。
5時46分、あの時間はその場にいた方々全員の気持ちが一つになっていました。 1.17のつどいに参加するのは初めての学生もおり、それぞれ心に想うことがありました。

【1.17のつどい 感想】
・ 1.17の追悼式で震災で亡くなった家族について涙ながらに語っていた方が印象的でした。誰かを失った悲しみや、前に進もうとする姿を、阪神・淡路大震災があったことを忘れてはいけないと感じました。また、後世に伝えていくことが私達の課題だと思います。
(総合人間科学部環境構想学科 4年 N.O)  

・私は初めての参加でした。言葉にするのは難しいですが、私は、自分が経験したこともない阪神・淡路大震災が起こったあの日を少しだけ感じることができたような気がします。あの気持ちを忘れてはいけないと思いました。 (総合人間科学部健康栄養学科 3年 S.H)  

・竹灯籠の前で遺族の方がスピーチをしており、それを聞き、前を向いて進んでいることを感じました。追悼式典では、宮城の人達を招いていただいたことから、兵庫と宮城の強い繋がりを感じました。 (健康栄養学群健康栄養学類 1年 Y.K)


午後からは、HAT神戸で行われた「ひょうご神戸安全の日 1.17のつどい-阪神・淡路大震災25年追悼式典-」に参加し、その後は神戸・心絆という団体のもと、「25こうべ1.17 絆 9とうほく3.11」と描かれた竹灯籠を灯し、神戸と東北の復興を祈りました。

二日間にわたり、貴重な経験をさせていただきました。阪神・淡路大震災は25年、東日本大震災は9年、それぞれ一年一年を刻むごと、当時被災された方々の気持ちは深まっています。私たちも名取市閖上で活動させていただいている学生として、被災した場所の変化や住民さんの想いを再認識する機会となりました。今回の招聘での学びを学内外で繋げていきたいと思います。

(文:ボランティアチームTASKI学生スタッフ 健康栄養学科3年 逸見彩絵)