尚絅学院大学

「日本語で留学生と楽しく話そう♪」日本語学習会④の報告

前期に引き続き後期第一回目の日本語学習会が10月5日に開催されました。今回の参加者は、学生8名(留学生6名)、教職員6名の計14名の参加でした。プレゼンターの留学生3人は、中国の文化、自然環境、習慣などあらゆる側面からみた日本と中国の違いや、それによって驚いたことをスピーチしました。

東日本大震災当時から日本にいた斉紅霞さんは、震災時スーパーに行った時の出来事を話し、日本人があのような状況の中でも順番に並び商品を購入する姿を見て、中国で同じような状況であったらおそらくそうなっていなかったであろうことを話しておられました。そこから日本人の交通ルールを守る姿勢や躾について話題が発展し、皆で意見を述べ合いました。 李鮮珍さんは、レストランなどで外食したときに日本人が、料理を食べる際「これ食べていい?」と周囲の人に確認してから食べる光景について不思議だと話しておられました。周囲に確認して料理を食べることを、日本人の「優しさではないか」と結論付けていました。 しかし、自分自身はいちいち「食べてよいか?」と確認されたらあまりいい気持ちはしないというようなことも話しておられました。これらのエピソードから、日本人の行動(約束守って行動する)や言葉の裏には常に相手の立場にたって物事を考えるという「気配り」のようなものがあることを再認識させられました。 日本語に関しては、実際に思っていることをストレートに表すのではなくそこに何かひとつ言葉を添えることで行為そのものを円滑に進め、なおかつ相手の気持ちも和やかにしてくれる力があるのではないかと思いました。


李慧さんの中国の贈り物の習慣の話では、面白いものがありました。 中国でもお中元、お歳暮たる習慣があるそうです。日本では日用品などお手軽なものを 贈るようですが中国では高価なお酒やお菓子などを贈るそうです。 ◎贈ってはいけないもの  掛け時計(縁起が悪いものとされている。) 梨(離れ離れになるとされている。)傘(バラバラになるとされている。) また、七夕には男性が女性に赤いバラを贈るそうです。 その国によって贈り物にも意味があるのですね。せっかく贈ったプレゼントが不吉なものを連想させるものだと贈り物も台無しになりかねないので、贈る相手の国の習慣、文化を踏まえて品物を贈ることが望ましいと思いました。 また、中国の空はほとんどの日が曇っており青空を見たことがないそうです。日本に来て、飛行機から見た空がきれいであったことに驚いたそうです。 「環境」に関連したテーマを聞いたのは始めての様に感じました。 中国では見ることが少ない本来の空の色も、日本に来て始めて透き通った空が通常の空の色であると知ったそうです。私たちは、空が青くて当然と思っていたので、逆に驚かされました。このような「環境」という観点からも今後考えを共有し深め合っていけたら良いなと思いました。

何度か出席して思うことは、私たち日本人にとっては、日本の国の文化の良さを再発見するよい機会となっているということです。また、中国の大学生の生活スタイルや就活などの話など興味深い話を聞く機会にもなっています。 今後も留学生が語る日本語に耳を傾け今後もお互いの交流を広げていけたらと強く思いました。 後期のこの企画は隔週月、金の5限目に行っています。次回は10月23日(金)です。皆さんお気軽にご参加下さい。 そして最終回の12月18日の日本語スピーチ大会は留学生全員が発表します。今からとても楽しみになりました。

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