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尚絅(しょうけい)学院大学でパペットショー&日本パペットセラピー学会開催

2016/11/16

東日本大震災被災地支援ボランティア公演として、全国から集まる腹話術師によるパペットショーが、仙台とその近郊で行なわれました。
尚絅学院大学でも4人の術師が来校され、笑いと涙と感動のパフォーマンスを披露してくださいました。

パペットがつなぐ心のかけ橋

この日は、大学の連携交流課主催による「ティンカーベル」(兵庫県西脇市)のベルコンサートがありました。
すてきな音色がチャペルに響く素晴らしいコンサートでした。
その後、休憩をはさんで4人の腹話術師によるパペットショーが行なわれました。

一番手は、千葉県から来てくださった出山雅章さん。ちょっとおっちょこちょいでバナナが大好きなチンパンジーのタロちゃんとのやりとり、とっても愛らしかったです。

二番手は、神奈川県からやって来た岡信行さん。手づくりのソックスパペットとドングリや竹や牛乳パックなどでできた笛による演奏。礼拝堂に美しく響き渡りました。

三番手は、滋賀県から来仙してくださった三代目竹の屋善右衛門さん。尺八の中に住む?「竹の神様」、まさにプロフェッショナルのパフォーマンスでした。

三代目竹の屋善右衛門さん

三代目竹の屋善右衛門さん

「大きな木」 by やないあつ子さん

最後は、神戸からやって来た情熱の福わじゅつ師やないあつ子さん
やないさんは、21年前に阪神淡路大震災で家が全壊し、その年から腹話術を始め、かんちゃんと21年間を共にしてきたそうです。そういう意味でも、被災地にかんちゃんを連れて来たかったそうです。
与えても与えてもやまない、大きな木の愛を演じてくださいました。本当に素晴らしかったです。

情熱の福わじゅつ師やないあつ子さん

情熱の福わじゅつ師やないあつ子さん

被災地10か所でパペットショー

この日、尚絅学院大学の他、仙台市戦災復興記念館や認定こども園、児童館、仮設住宅など10か所でパペットショーが行われました。
全部で400名近くの人々が観てくださったでしょうか。
一人ひとりの心に感動と喜びがあふれて、これからの生きる力に少しでもなったらいいなと思います。

毎日新聞と河北新報が取り上げてくれました。感謝です。

腹話術師たちと原学会長と私

腹話術師たちと原学会長と私

翌日は日本パペットセラピー学会第10回大会

翌日10月30日(日)は、尚絅学院大学キャンパスで、日本パペットセラピー学会第10回大会が行なわれました。
全国から会員、当日会員、スタッフなど50名が参加。
4号館の教室では少し狭いかなと思うくらいたくさんの方々が集まってくださいました。

パペットをめぐる様々な視点からの研究発表、各種講演、そして実演等がなされました。

ここに集まる人たちは、プロの腹話術師、医者、臨床心理士、言語聴覚士、スクールカウンセラー、小学校や特別支援学校の教師、大学教授などなどです。
本当に幅広い分野からの会員が集まってきますが、パペットという一つの共通項によってみんな繋がっているから不思議です。

千葉副大会長による研究発表

千葉副大会長による研究発表

東日本大震災、あの日のことこれからのこと

今回、教育講演として、阪神淡路大震災以降、避難所や地域コミュニティの研究等に取り組んで来られた水田恵三教授(尚絅学院大学副学長)。特別講演として、被災しながらも懸命に子どもや保護者と向き合って来られたふじ幼稚園(宮城県山元町)の鈴木信子園長よりご講演をいただきました。
いずれも被災地の今をそのままに語ってくださいました。

支援を受ける側の状況を丁寧に見て考慮しないと、どんな優れた演技やパフォーマンスもその善さを発揮できないということ。と同時に、子どもや被災者を慰め励ますパペットの大きな力について、また、人々の回復する力について改めて教えられました。

今回の大会テーマは「喜びも悲しみも共に生きるパペット~被災地で考える~」というものでした。
会員の皆さまには、被災地の現状を見ていただき、パペットセラピーの使命や可能性について、専門家の立場からのご意見をお聞きしたかったのです。それが実現できてよかったです。

来年は東京での開催です。再びお会いできること、また、新しい出会いが待っていることを期待しています。

震災後みんなで励まし合ってきたという歌(手話付)。涙出ました

震災後みんなで励まし合ってきたという歌(手話付)。涙出ました

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